●概要
経鼻弱毒生インフルエンザワクチンでありインフルエンザの予防薬です。
接種回数は、シーズンに1回(左右の鼻腔に1噴霧、合計2噴霧)です。
接種費用は、8000円です。
接種期間は、10月16日(水)〜12月10日(火)です。(休診日と木・土曜は除く。)
●接種対象
フルミストの接種対象者は2歳以上19歳未満の人です。
●予防接種を受けることが適当でない人
・明らかな発熱を呈している。接種当日に37.5度以上の体温の人。
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。接種当日に風邪や鼻炎をわずらわっている人を含みます。
・本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがあることが明らかな人。
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人(免疫不全症、無脾症、人工内耳埋込術を受けている、内耳の形成不全症、髄液漏など)、免疫抑制をきたす治療(抗がん剤、副腎皮質ホルモン剤、免疫抑制剤など)を受けている人
・妊婦、妊娠の可能性がある人、近々妊娠を希望している人
・重度の喘息患者、喘鳴の症状を呈する人、喘鳴の既往がある2〜4歳児、1年以内に喘息発作のあった人
・心臓血管系疾患、腎臓疾患、腎機能障害、肝臓疾患、肝機能障害、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する人
・ミトコンドリア脳筋症、ギランバレー症候群を有する人
・過去にインフルエンザ感染症にて重篤な合併症を生じた人
・インフルエンザワクチン予防接種で重篤な副反応を生じた人
・過去の予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある人
・ゼラチンや鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーをお持ちの人
・けいれんの既往のある人
・近親者に先天性免疫不全症者がいる人
・飛沫又は接触によりワクチンウイルスの水平伝播の可能性があるため、日常的に免疫弱者と密に接触しなければならない人(授乳婦、免疫不全・重症疾患・悪性腫瘍などの患者に接する医療従事者や介護者など)
・以下の併用禁忌の薬剤を投与中の人
1)副腎皮質ホルモン剤(経口剤、注射剤):プレドニゾロン、セレスタミンなど
2)免疫抑制剤(経口剤、注射剤):シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)、タクロリムス(プログラフ)、アザチオプリン(イムラン)など
→長期あるいは大量投与を受けている者、又は投与中止後6か月以内の者は、免疫機能抑制下にあるため、ワクチンウイルスの感染を増強あるいは持続させる可能性があるため。
●併用注意に該当する薬剤
1)抗インフルエンザウイルス剤:オセルタミビルリン酸塩(タミフル)、ザナミビル水和物(リレンザ)、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)、ペラミビル(ラピアクタ)、バロキサビル(ゾフルーザ)等→ワクチンウイルスの増殖が抑制され、本剤の効果が減弱する可能性があるためです。
2)サリチル酸系医薬品:アスピリン、サリチル酸ナトリウム、ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン等)、メフェナム酸(ポンタール等)→作用機序は不明ですが、ライ症候群やインフルエンザ脳炎・脳症の重症化との関連性を示す報告があるためです。
●他のワクチンの接種について
・添付文書には記載はありませんが、ほかの生ワクチンとフルミストの接種間隔には4週間以上あけてください。(当院では他のワクチンとフルミストの同時接種は行なっておりません。)
・すでにインフルエンザワクチンの注射を行なっている場合は、当院ではフルミストの投与は行っていません。
●主な副反応
フルミストの臨床試験では、10%以上に認められた副反応は鼻閉・鼻漏(59.2%)、咳嗽、口腔咽頭痛、頭痛でした。
1~10%未満に認められた副反応は鼻咽頭炎、食欲減退、下痢、腹痛、発熱、活動性低下・疲労・無力症、筋肉痛、インフルエンザでした。
●接種後の注意点
・接種当日は過激な運動は避け、また、接種後の健康監視に留意し、体調の変化、さらに高熱等の異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
・接種後1〜2週間は重度の免疫不全者との密接な接触は避けてください。
●予約方法
・上記内容をご確認の上、診療時間中に電話(445−3356)あるいはクリニック窓口で接種日時を予約してください。
・今シーズンはごく少量のみの入荷になります。
・入荷上限に達し次第、予約は終了となります。
●接種当日の持ち物
・予診票(必要事項を記入して、お持ちください)→クリック
・15歳未満の人は母子手帳
・薬を内服中の人はお薬手帳